TikTok Shop の費用構造は 5 つのコストカテゴリに分解できる.
TikTok Shop でかかるコストは以下の 5 つに整理できます:
1. プラットフォーム手数料 — TikTok Shop 側に支払う取引手数料 2. 決済手数料 — 決済代行会社経由の手数料 3. 物流コスト — 倉庫保管・ピッキング・配送 4. 広告・プロモーション費 — TikTok 広告、クリエイター起用 5. 運営代行費 — 代行会社を使う場合の月次フィー
それぞれを月商規模別に見ていきます。
プラットフォーム手数料と決済手数料.
TikTok Shop の取引手数料は商品カテゴリにより異なりますが、おおむね売上の 1〜5% です。決済手数料は決済方法によって 1〜3.5% 程度。合算で 売上の 3〜8% がプラットフォーム + 決済関連コストです。
これは Amazon(カテゴリにより 8〜15%)や楽天(出店費 + 4〜7% の手数料)と比較して低めの水準にあります。
物流コスト.
自社倉庫を持つ場合と、3PL(物流代行)を使う場合で構造が変わります。
自社倉庫の場合
固定費(倉庫家賃、人件費)が高く、変動費が低い構造です。月間出荷数が一定以上ある場合に有利。
3PL を使う場合
入荷・保管・出荷ごとに変動費が発生します。Tokyo Link の場合、月次保管料は無料、ピッキング・配送は 1 件あたり ¥255〜(メール便)。
月商 100 万円規模、客単価 ¥3,000、平均 30 件/日の出荷なら、物流コストは月額 ¥25 万前後が目安です。
広告・プロモーション費.
これがコスト構造で最も変動が大きい項目です。GMV に対する広告費比率(広告費 / GMV)は、立ち上げ期で 15〜30%、安定期で 10〜15% が一般的なレンジです。
内訳の目安
- TikTok Ads(運用型広告): 月額 ¥50 万〜 - Spark Ads(クリエイター動画ブースト): 月額 ¥30 万〜 - クリエイター起用フィー: 月額 ¥30 万〜(規模により変動)
運営代行費.
社内に TikTok 専属チームを構築する場合は月額 ¥150 万〜(メンバー 2〜3 名)のコストがかかります。代行会社を使う場合は規模に応じて以下が目安:
- 出店代行のみ(単発): ¥50〜80 万 - 運営パッケージ(基本): 月額 ¥80〜120 万 - 運営パッケージ(フル): 月額 ¥200〜300 万
月商規模別の総コスト試算.
月商 100 万円規模(立ち上げ期)
- プラットフォーム + 決済: ¥3〜8 万 - 物流: ¥10〜25 万 - 広告・プロモーション: ¥20〜40 万 - 運営代行(基本): ¥80〜120 万 - 合計: 月額 ¥110〜200 万 + GMV 連動コスト
立ち上げ期は GMV が小さく、固定費比率が高くなるのが普通です。
月商 500 万円規模(成長期)
- プラットフォーム + 決済: ¥15〜40 万 - 物流: ¥30〜50 万 - 広告・プロモーション: ¥75〜150 万 - 運営代行(フル): ¥200〜300 万 - 合計: 月額 ¥320〜540 万
月商 1,000 万円規模(安定期)
- プラットフォーム + 決済: ¥30〜80 万 - 物流: ¥50〜80 万 - 広告・プロモーション: ¥100〜150 万 - 運営代行: ¥250〜350 万 - 合計: 月額 ¥430〜660 万
コスト構造を最適化する 3 つのポイント.
1. 広告費 / GMV 比率を 15% 以下に下げる設計
立ち上げ期は仕方ないとして、6 ヶ月目以降は広告費比率を意識的に下げる運用設計を行います。クリエイティブの A/B テスト、ROAS 上位の商品への予算集中、Spark Ads 比率の引き上げで実現します。
2. 物流の固定費 vs 変動費バランス
月間出荷数が 1,000 件を超えるあたりから 3PL→自社倉庫への切り替えを検討します。それ未満なら 3PL が経済合理的です。
3. 運営代行のスコープ最適化
立ち上げ期はフルパッケージを選び、運営が安定したら一部を内製化する設計が現実的です。最初から内製を目指すと立ち上げ速度が落ちます。
